ニューカレドニアの作り手

一目惚れの一粒を選ぶ

2026.06ジュエリー・アクセサリー

アンスバタのビーチ沿いを歩いていたとき、見慣れない店が目に入った。白を基調とした清潔な空間に、若い女性やその家族が思いのほか多く集まっていた。

Akoiaという名前は、日本語の「阿古屋貝」から取ったものだという。真珠といえば長らくこの貝のことを指した、日本に馴染み深い言葉だ。ニューカレドニア発のジュエリーブランドが、その名を選んだことに少し驚いた。

Akoiaのショーケース
ショーケースに並ぶネックレスとブレスレット

トレーに広げられた真珠は、黒だけではなかった。白、ピンク、グレー、シルバー。タヒチパールはタヒチ語で Poe Rava(ポエ・ラヴァ)、「暗い真珠」という意味だが、実際には黒一色ではなく、光の当たり方によってグリーンや紫、ブロンズにも見える干渉色を持つ。それに淡水パール、そしてケシパール——ケシも日本語で、核なしに自然にできた真珠のこと。形は不揃いで、だからこそ個性がある。

グレー系ケシパール パープル系ケシパール

デザインを選んで紙に書き込むと、小さな巾着を渡される。その巾着を手にトレーの前に立ち、自分だけの一粒を探す。選んだ真珠を巾着に入れて会計し、製作者のもとへ持って行く流れだ。

アトリエで製作中の様子
カウンターでひとつひとつ手作業で仕上げていく

ゆっくり選ぼうと思っていた。なのに一瞬で、これだと思う粒を見つけてしまった。もっとほかのものも見たかったけれど、それより気に入るものはなかった。

チェーンは自分のサイズに合わせてその場で仕上げてくれる。ほとんどオーダーメイドといっていい。

真珠の源となる貝
真珠の源、海からの贈り物
Akoia Jewelryの製品ボックス
できあがったアンクレットはAkoiaのボックスに入れて手渡される

期間限定の出店で、その日が最終日だった。土地の思い出と、一粒との出逢い。素敵なお土産が見つかった。

Akoia Jewelry ニューカレドニア発、海にインスパイアされたジュエリーブランド。タヒチパール、淡水パール、ケシパールを使ったアクセサリーをオーダー制作。オンラインショップでは国内・海外配送対応。アトリエ訪問(パール選び・製作体験)は要予約。

www.akoia-jewelry.com / Instagram: @akoiajewelry
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